クイーンスプマンテとともに世紀の大逃亡劇

2011-10-04

絶対的な強さを誇る牝馬がいない年の阪神ジュベナイルフィリーズは、穴馬が台頭して大荒れとなることがあります。これまでこのレースを人気薄で勝った馬といえば、スエヒロジョウオー、アインブライド、タムロチェリー、ショウナンパントルなどが挙げられますが、これらの馬は同レースが最後の勝利となり、そのまま1勝もできずに引退してしまいました。
このジンクスを受け継いでいた馬がテイエムプリキュア。2歳チャンピオンに輝いたものの、その後は惨敗ばかりの長いスランプが続きます。4歳時は2桁着順が多く、多くの人が「終わった馬」ととらえていました。
しかしこの馬は、そのジンクスを跳ね返したのです。
5歳時の日経新春杯で、軽ハンデながらも3着に好走。その後再び惨敗が続きますが、アルゼンチン共和国杯で4着に入り、中長距離路線で意外な才能を見せ付けます。
そして迎えた2009年の日経新春杯。49キロの軽ハンデを最大限に生かし、思い切った逃げから最後は3馬身差をつける圧勝劇。実に3年1カ月ぶりの勝利をあげ、スタンドをどよめかせるほどの衝撃を与えます。実はこのレースでテイエムプリキュアは引退する予定でしたが、この勝利があって現役を続行することになります。
その後も惨敗続きで迎えたエリザベス女王杯では、クイーンスプマンテとともに世紀の大逃亡劇。猛追するブエナビスタをしのいで、2着に好走したのです。
ほとんどのレースで惨敗するため馬券の人気はありませんでしたが、この意外性は競馬ファンの記憶に確かに刻まれました。

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